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『2021年版 鼠径部ヘルニア分類(新JHS分類)』運用について

2021.2.17

                

この度、日本ヘルニア学会より2021年度版ヘルニア分類(新JHS分類)運用に関するご案内をいただきましたので以下ご参照ください。

 

 日本ヘルニア学会では、日本で症例登録を行う為には NCD データを活用することが得策と考えて参りました。しかし、現在のNCD における鼠径部ヘルニア手術のデータは、外科専門医の共通項目 のみで、日本ヘルニア学会として把握したいデータが全くない状況です。
そこで、日本ヘルニア学会は鼠径部ヘルニア手術について、新たに4 つの入力項目を追加することになりました 。この新たな症例登録は、登録をしていただける 施設・診療科を日本ヘルニア学会からNCD側に提出し、NCD登録施設と紐付けすることによって、新規入力が開始されます。

 

 新規入力の開始時期は、2021年4月以降を予定しております。

 

 ご存じの通り、日本ヘルニア学会では、2006年版 鼠径部ヘルニア分類(JHS分類)を考案し、現在、国内では、多くの学会員の皆さまに周知されております。しかし一方で、鼠径部ヘルニアの国際ガイドラインでは、European Hernia Society分類(EHS分類)が鼠径部ヘルニアの分類として推奨されており、今やEHS分類が世界標準の鼠径部ヘルニア分類となっております。日本ヘルニア学会としては、EHS分類に準じて国際化に歩み寄ることが、今後の日本ヘルニア学会の発展に繋がっていくであろうと判断いたしました。
 
 NCD登録では従来の鼠径部ヘルニア分類(JHS分類)を変更し、EHS分類に準じた「2021年版 鼠径部ヘルニア分類(新JHS分類)」を採用します。つきましては、現在、日本ヘルニア学会の評議員となっている施設においては、積極的NCDにおける鼠径部ヘルニア手術の新規入力にご参加して頂きたいと考えております。
 

 (※National Clinical Database (NCD)における鼠径部ヘルニア手術、新規入力のお願いから一部抜粋)

 

 ※日本ヘルニア学会からの引用